学研全訳古語辞典 |
たま-きはる 【魂きはる】
分類枕詞
語義・かかる理由未詳。「内(うち)」や「内」と同音の地名「宇智(うち)」、また、「命(いのち)」「幾世(いくよ)」などにかかる。
出典万葉集 四
「たまきはる宇智の大野に馬並(な)めて」
[訳] 宇智の広々とした野に馬を並べて。
出典あらたま 斎藤茂吉
「あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我(わ)が命なりけり」
[訳] あかあかと秋の陽(ひ)に照らされて一本の道がはるかに続いている。この一筋の道は、私が生きていく道、私の命そのものなのだ。
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