学研全訳古語辞典 |
おに-がみ 【鬼神】
荒々しく恐ろしい神。
出典古今集 仮名序
「目に見えぬおにがみをも、あはれと思はせ」
[訳] (和歌は)目に見えない荒々しく恐ろしい神をも、しみじみと感動させ。◆「鬼神(きじん)」の訓読。
き-しん 【鬼神】
天地万物の霊魂。
出典古今集 真名序
「天地を動かし、きしんを感ぜしめ」
[訳] 天地を動かし、天地万物の霊魂を感激させ。◆「鬼」は死者の霊魂、「神」は神霊の意。
き-じん 【鬼神】
①
超人間的な威力・能力をもつ目に見えないもの。おにがみ。
出典平家物語 九・坂落
「ただきじんの所為(しよゐ)とぞ見えたりける」
[訳] ただ超人的な力をもつなにものかの仕業と思われた。◇仏教語。
②
鬼(おに)。
鬼神のページへのリンク |