学研全訳古語辞典 |
おに 【鬼】
恐ろしい姿をして人に害を与えるという想像上の怪物。
出典伊勢物語 六
「はや夜もあけなむと思ひつつゐたるに、おにはや一口に食ひてけり」
[訳] 早く夜が明けてほしいと思いながらすわっていた間に、鬼は(女を)すでに一口に食ってしまっていた。
参考
「鬼(おに)」は「隠」の字音「おん」の変化したものといわれる。「隠」は、姿が見えないという意味。
おに- 【鬼】
名詞の上に付けて、荒々しい、勇猛な、恐ろしいなどのようすを表す。「おに葦毛(あしげ)」「おに武者」「おに子」
鬼のページへのリンク |