学研全訳古語辞典 |
ふう-が 【風雅】
①
芸術。文芸・詩歌・文章の道。
出典笈の小文 俳文・芭蕉
「しかもふうがにおけるもの、造化(ざうくわ)にしたがひて四時(しいじ)を友とす」
[訳] しかも芸術というものは、天地自然にしたがって四季を友とする。
②
俳諧(はいかい)の道。
出典去来抄 先師評
「汝(なんぢ)は去来、ともにふうがを語るべきものなり」
[訳] 去来よ、お前はともに俳諧を語るにふさわしい者だ。◇特に芭蕉一門でいう。
参考
もともと漢詩の『六義(りくぎ)』の中の「風(=諸国の民謡風の詩)」と「雅(=宮廷の儀礼的な詩)」のことをさしたが、次第に芸術的な文芸の意味を持つようになった。
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