学研全訳古語辞典 |
ちゅう-ごく 【中国】
①
律令制で、都からの遠近によって全国を三つに分けたものの一つ。他は遠国(おんごく)と近国。『延喜式(えんぎしき)』では、遠江(とおとうみ)・駿河(するが)・伊豆(静岡県)、甲斐(かい)(山梨県)、飛驒(ひだ)(岐阜県)、信濃(しなの)(長野県)、越中(富山県)、越前(福井県)、加賀・能登(石川県)、伯耆(ほうき)(鳥取県)、出雲(いずも)(島根県)、備中(びつちゆう)(岡山県)、備後(びんご)(広島県)、阿波(あわ)(徳島県)、讚岐(さぬき)(香川県)の十六か国。
②
律令制で、人口などによって諸国を大国・上国・中国・下国の四つの等級に分けたものの、第三位の国。『延喜式』では、安房(あわ)(千葉県)、佐渡(新潟県)、能登(石川県)、若狭(わかさ)(福井県)、丹後(京都府)、石見(いわみ)(島根県)、長門(ながと)(山口県)、土佐(高知県)、日向(ひゆうが)(宮崎県)、大隅(おおすみ)・薩摩(さつま)(鹿児島県)の十一か国。
③
山陽道のこと。のち、山陰道も含めていう。
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