学研全訳古語辞典 |
ぢき・なり 【直なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
まっすぐだ。
出典太平記 一三
「両の耳は竹を剝(そ)いでぢきに天を指し」
[訳] 両耳は竹をそいだようにまっすぐに天を指し。
②
直接だ。じかだ。
出典平家物語 五・咸陽宮
「まったく人しては参らせじ。ぢきに奉らん」
[訳] 決して他の人を介しては差し上げません。直接に差し上げたい。
③
即座だ。すぐだ。
出典膝栗毛 滑稽
「子どもとあなどって、ぢきにむくったと」
[訳] 子供だとばかにして、すぐに報いがあったと。
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