学研全訳古語辞典 |
ゆき-げ 【雪気】
雪の降り出しそうな気配。雪もよい。
出典新古今集 春上
「空はなほ霞(かす)みもやらず風寒(さ)えてゆきげに曇る春の夜(よ)の月」
[訳] 空はまだかすみもかからず風は寒くて、雪が降り出しそうなようすに曇る春の夜の月よ。
ゆき-げ 【雪消・雪解】
①
雪が消えること。雪どけ。また、その時。
出典古今集 冬
「この川にもみぢ葉流る奥山のゆきげの水ぞ今まさるらし」
[訳] この川にもみじ葉が流れる。山奥の雪どけの水が今増しているらしい。
②
雪どけ水。[季語] 春。◆「ゆき(雪)ぎ(消)え」の変化した語。
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