学研全訳古語辞典 |
ゆきゆきて…
分類俳句
「行き行きて倒れ伏すとも萩(はぎ)の原」
出典奥の細道 山中・曾良(そら)
[訳] どこまでも行けるところまで行って、たとえ途中で力尽きて行き倒れても、そこが、はぎの花の美しく咲く野辺であるなら本望だ。
鑑賞
曾良が、加賀の国(石川県)山中温泉で腹を病み、それまで一緒に旅を続けていた師の芭蕉(ばしよう)と別れて伊勢(いせ)の国(三重県)長島へ旅立った折の作。師と別れ、病身で旅立つ風流人の悲壮な覚悟が読み取れる。季語は「萩」で、季は秋。
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