学研全訳古語辞典 |
つかう-まつ・る 【仕う奉る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
お仕え申し上げる。▽「仕ふ」の謙譲語。
出典伊勢物語 八三
「例の狩りしにおはします供に、馬の頭(かみ)なる翁(おきな)つかうまつれり」
[訳] (惟喬親王(これたかのみこ)が)いつものように鷹(たか)狩りをしにおいでになるお供として、馬の頭である翁がお仕え申し上げた。
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
してさし上げる。し申し上げる。▽「す」「行ふ」「作る」などの謙譲語。
出典源氏物語 花宴
「箏(さう)の琴つかうまつり給(たま)ふ」
[訳] 源氏は箏(そう)の琴を演奏し申し上げなさる。
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
〔動詞の連用形に付いて〕…申し上げる。▽謙譲の意を表す。
出典源氏物語 夕顔
「なづさひつかうまつりけむ身もいたはしく」
[訳] (乳母として源氏に)慣れ親しみ申し上げたような自分の身も大切で。
つこうまつる 【仕う奉る】
⇒つかうまつる
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