学研全訳古語辞典 |
をんな-にて 【女にて】
分類連語
①
(男性である自分が)女性の身になって。女性として。
出典源氏物語 手習
「をんなにて馴(な)れ仕うまつらばやとなむおぼえはべる」
[訳] (男性である自分が)女性の身になって(すばらしい兵部卿宮(ひようぶきようのみや)の)おそばに親しんでお仕え申したいものよ、と思います。
②
(相手の男性を)女性と思って。女性として。
出典源氏物語 帚木
「添ひ臥(ふ)したまへる御灯影(ほかげ)いとめでたく、をんなにて見たてまつらまほし」
[訳] 寄り添って横になっていらっしゃる灯火に照らされた(源氏の)お姿は、たいへんすばらしく、(その方を)女性として拝見したい。
なりたち
名詞「をんな」+格助詞「にて」
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