学研全訳古語辞典 |
をんな-・し 【女し】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
女らしい。
出典源氏物語 夕霧
「いと貴(あて)にをんなしう、なまめいたるけはひし給(たま)へり」
[訳] (落葉の宮は)たいそう気品があって女らしく、みずみずしく優美な容貌をしていらっしゃった。◇「をんなしう」はウ音便。[反対語] 雄雄(をを)し。
参考
「をんなし」が女性に対して用いる語であるのに対し、「めめ(女女)し」は、男性に対して、その男性らしからぬ柔弱さを非難する語である。
女しのページへのリンク |