学研全訳古語辞典 |
しか-・じ 【如かじ・及かじ・若かじ】
分類連語
(…に)及ぶまい。(…に)まさるものはあるまい。
出典平家物語 三・行隆之沙汰
「腹かき切りて死なんにはしかじ」
[訳] 腹をかき切って死ぬことにまさるものはあるまい。⇒如(し)く
参考
「しかじ、憂き世をいとひ、まことの道に入(い)りなん」(『平家物語』)〈これにまさるものはあるまい、無常の世を避けて、真の(=仏の)道に入ってしまおう。〉のように、「しかじ」が文頭にあるのは、「憂き世をいとひ、まことの道に入りなん(には)しかじ」を倒置した形。
なりたち
動詞「し(如)く」の未然形+打消推量の助動詞「じ」
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