学研全訳古語辞典 |
せう-せう 【少少・小小】
①
少しばかり。多少。わずか。
出典大鏡 序
「さりとも、翁(おきな)こそ、せうせうのことは覚えはべらめ」
[訳] とはいえ、(私のような)老人こそ、(世の中の)多少のことは覚えておりましょう。
②
ふつう。ありきたり。なみ。
出典枕草子 頭中将のすずなるそら言を
「司召(つかさめし)にせうせうの司(つかさ)得てはべらむは、何(なに)ともおぼゆまじくなむ」
[訳] 司召にありきたりの官(かん)を得ましても、何ともうれしくも感じられそうにありません。
参考
②の意味は、中古以来、多く「せうせうの」の形で用いられた。
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