学研全訳古語辞典 |
こころ-かしこ・し 【心賢し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
賢明だ。利発だ。気がきく。
出典今昔物語集 二八・三八
「もとより御こころかしこくおはします人は、かかる死ぬべききはみにも御心を騒がさずして」
[訳] もともとご賢明でいらっしゃる人は、このような死に直面した場合でもお気を動転させることなく。
こころ-さか・し 【心賢し】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
気持ちがしっかりしている。心強い。
出典竹取物語 かぐや姫の昇天
「中にこころさかしき者、念じて射むとすれども」
[訳] (気後れしている護衛の者の)中で気持ちがしっかりしている者が、無理して(天からの使者を)射ようとするけれども。
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