学研全訳古語辞典 |
いるかせ・なり 【忽なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
いい加減だ。おろそかだ。
出典平家物語 一・禿髪
「いささかいるかせにも申す者なし」
[訳] (平清盛が全盛のころは)少しもいい加減に申し上げる者はいない。◆後に「いるがせなり」「ゆるかせなり」「ゆるがせなり」とも。漢文訓読語。
ゆるがせ・なり 【忽なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
なげやりだ。おろそかだ。なおざりだ。
②
寛大だ。
出典日本永代蔵 浮世・西鶴
「親の子にゆるがせなるは、家を乱すのもとひなり」
[訳] 親が子に対して寛大なのは、家を乱すもとである。◆古くは「ゆるかせなり」。
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