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念無しの意味

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ねん-な・し 【念無し】

形容詞ク活用

活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}


残念である。くやしい。


出典平家物語 六・祇園女御


「これを射も殺し、斬(き)りも殺したらんは、無下(むげ)にねんなかるべし」


[訳] これを射殺したり、斬り殺したりしたら、大変に残念であるにちがいない。


思いがけない。意外である。


出典末広がり 狂言


「ねんなう早かった」


[訳] (来るのが)意外に早かった。◇「ねんなう」はウ音便。


たやすい。容易である。


出典太平記 一七


「高櫓(たかやぐら)一つ、ねんなく攻め破られて焼きけり」


[訳] 高楼が一つ、たやすく攻め破られて焼けてしまった。


注意

考えが足りないの意味の、「念+無し」という本来の用法もある。








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