学研全訳古語辞典 |
さね-かづら 【真葛】
分類枕詞
さねかずらはつるが分かれてはい回り、末にはまた会うということから、「後(のち)も逢(あ)ふ」にかかる。
出典万葉集 二〇七
「さねかづら後も逢はむと大船の思ひたのみて」
[訳] ⇒あまとぶや…。
さね-かづら 【真葛】
つる性の木の名。びなんかずら。◆古くは「さなかづら」とも。
さな-かづら 【真葛】
「さねかづら」に同じ。
さな-かづら 【真葛】
分類枕詞
①
つるが長くのびることから「遠長し」にかかる。
出典万葉集 三二八八
「さなかづらいや遠長く我が思へる君によりては」
[訳] いよいよ末長くあってほしいと私が思っているあなたのためなら。
②
つるが長くのびて末でからみ合うところから「後(のち)も逢(あ)ふ」にかかる。
出典万葉集 三二八〇
「さなかづら後も逢はむと」
[訳] 後ででも会おうと。
ま-くず 【真葛】
葛の美称。◆「ま」は接頭語。
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