学研全訳古語辞典 |
ま-じろ・く 【瞬く】
活用{か/き/く/く/け/け}
まばたきをする。
出典今昔物語集 二〇・三
「仏に向かひて、目をもまじろかずして」
[訳] 仏に向かって、目をまばたきもしないで。
ま-たた・く 【瞬く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
まばたきをする。
出典堤中納言 はいずみ
「目のきろきろとして、またたきゐたり」
[訳] 目がきょろきょろとして、まばたきして座っていた。
②
(灯火が今にも消えそうに)明滅する。
出典源氏物語 夕顔
「火は、ほのかにまたたきて」
[訳] 火は、わずかに明滅して。
③
やっと生き長らえている。
出典源氏物語 玉鬘
「冥途(よみぢ)のほだしにもてわづらひ聞こえてなむまたたき侍(はべ)る」
[訳] あの世への障害として、どうお扱い申し上げてよいやらわからないままに、やっと生き長らえております。◆目(ま)叩(たた)くの意。「まだたく」とも。
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