学研全訳古語辞典 |
おい-づ・く 【老い就く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
年寄る。ふけ込む。
出典万葉集 四二二〇
「かく恋ひばおいづくあが身けだし堪(あ)へむかも」
[訳] このように(嫁いでいった娘を)いとしがっていたら、年寄るわが身ははたして堪えられるだろうか。
②
年寄りじみる。老成する。
出典紫式部日記 消息文
「心とおいつき、やつしてやみはべりしに」
[訳] (宮木の侍従は)自分から年寄りじみて出家して亡くなってしまいました。◆「おいつく」とも表記する。
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