学研全訳古語辞典 |
おも-な・し 【面無し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①
面目ない。恥ずかしい。
出典源氏物語 朝顔
「齢(よはひ)の積もりにはおもなくこそなるわざなりけり」
[訳] 年をとると(みすぼらしくなって)面目なくなるものなのですね。
②
厚かましい。ずうずうしい。
出典紫式部日記 寛弘五・一一・一
「我をいかにおもなく心浅きものと思ひおとすらむと、おしはかるに」
[訳] 私を、どんなに厚かましく浅はかな者と軽蔑(けいべつ)しているだろうと、推測すると。
面無しのページへのリンク |