学研全訳古語辞典 |
しめ-やか・なり
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
(ようすが)ひっそりと静かだ。
出典源氏物語 竹河
「殿の内もしめやかになり行く」
[訳] 邸内もひっそりと静かになっていく。
②
もの静かだ。しとやかだ。
出典徒然草 三二
「わざとならぬ匂(にほ)ひ、しめやかにうちかをりて」
[訳] わざわざ焚(た)いたとも思われない(香の)かおりが、もの静かに薫って。
③
しみじみと感ずる。しんみりとする。
出典徒然草 一二
「同じ心ならん人と、しめやかに物語りして」
[訳] 気の合った人と、しんみりと話をして。◆「やか」は接尾語。
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