学研全訳古語辞典 |
しめ-たま・ふ 【しめ給ふ】
分類連語
①
〔「しむ」が使役の意の場合〕お…させになる。
出典土佐日記 一・二六
「この幣(ぬさ)の散る方に、御船(みふね)すみやかに漕(こ)がしめたまへ」
[訳] (神よ、)この幣の散る方角に、お船を速くお漕がせください。
②
〔「しむ」が尊敬の意の場合〕…あそばす。お…なさる。▽「給(たま)ふ」よりも高い尊敬を表す。
出典大鏡 時平
「おほやけも行幸(ぎやうかう)せしめたまふ」
[訳] 天皇もお出ましあそばす。⇒せたまふ・させたまふ
なりたち
使役・尊敬の助動詞「しむ」の連用形+尊敬の補助動詞「たまふ」
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