学研全訳古語辞典 |
たふ 【塔】
「卒塔婆(そたふば)」または「塔婆(たふば)」の略。塔。仏舎利(ぶつしやり)(=仏骨)などを納め、供養のために建てる、高く築いた建造物。仏跡・霊地を表すためにも建てる。
多武の峰
分類地名
今の奈良県桜井市にある山。中臣鎌足(なかとみのかまたり)と中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)が蘇我(そが)氏を討伐する談義をしたという伝説がある。鎌足を祭る談山神社(だんざんじんじや)がある。
たふ 【答】
①
返事。返礼。答礼。
②
返報。仕返し。
出典枕草子 うれしきもの
「これがたふは必ずせむと思ふらむ」
[訳] この仕返しはきっとしようと思っているだろう。
た・ふ 【耐ふ・堪ふ】
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
①
こらえる。我慢する。堪える。
出典新古今集 冬
「寂しさにたへたる人のまたもあれな庵(いほり)並べむ冬の山里」
[訳] ⇒さびしさにたへたるひとの…。
②
十分応じ得る。すぐれる。
出典源氏物語 東屋
「たへ給(たま)ふべき御覚えを選び申して」
[訳] すぐれていらっしゃるであろう世の評判を取り上げ申して。
③
もちこたえる。
出典源氏物語 夕顔
「命さへたへ給(たま)はずなりにしのち」
[訳] 命までももちこたえなさらなくなった後。
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