学研全訳古語辞典 |
うへ-な・し 【上無し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
これ以上にまさるものはない。際限ない。
出典新古今集 恋二
「富士の嶺(ね)の煙(けぶり)もなほぞ立ちのぼるうへなきものは思ひなりけり」
[訳] 富士の嶺(みね)の煙もさらに(空高く)立ちのぼるけれど、(それにもまして)際限ないものは恋の思い(という煙)であることだ。
かみ-な・し 【上無し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
それより上がない。最上である。
出典源氏物語 桐壺
「帝王のかみなき位に」
[訳] 帝(みかど)という、それより上のない位に。
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