学研全訳古語辞典 |
ひる 【干る・乾る】
活用{ひ/ひ/ひる/ひる/ひれ/ひよ}
①
かわく。
出典蜻蛉日記 上
「消えかへり露もまだひぬ袖(そで)の上に」
[訳] 消え入るような(悲しい思いで夜を明かし)涙の露もまだかわかない袖の上に。
②
(潮が)引く。
出典万葉集 二七一
「桜田へ鶴(たづ)鳴き渡る年魚市潟(あゆちがた)潮ひにけらし」
[訳] ⇒さくらだへ…。
注意
上代の上二段動詞「ふ(干)」が上一段活用に変化したもの。ハ行の上一段動詞は「干る」「嚏(ひ)る」「簸(ひ)る(=穀物のまじり物をとるために箕(み)であおる)」の三語だけ。
乾るのページへのリンク |