学研全訳古語辞典 |
しの・ぶ 【偲ぶ】
活用{ば/び/ぶ/ぶ/べ/べ}
①
めでる。賞美する。
出典万葉集 一六
「黄葉(もみつ)をば取りてそしのふ」
[訳] 黄色く色づいた葉を手に取って賞美する。
②
思い出す。思い起こす。思い慕う。
出典徒然草 一三七
「浅茅(あさぢ)が宿に昔をしのぶこそ」
[訳] 茅(ちがや)が茂っている荒れた家に、(恋人と語らった)昔を思い出すことこそ。
活用{び/び/ぶ/ぶる/ぶれ/びよ}
思い起こす。思い慕う。
出典源氏物語 幻
「亡き人をしのぶる宵の村雨に」
[訳] 故人を思い起こす夜のにわか雨に。
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