学研全訳古語辞典 |
さき-ざき 【先先】
①
以前。まえまえ。
出典竹取物語 かぐや姫の昇天
「さきざきも申さむと思ひしかども」
[訳] 以前にもお話し申し上げようと思っていたが。
②
将来。あとあと。
注意
現代語としても①②の両義がある。古語の①の場合は、過去の助動詞「き」「けり」などがあるかどうかで判断する。
まづ-まづ 【先先】
まっさきに。何はともあれ。ともかくも。
出典栄花物語 花山尋ぬる中納言
「ただ『まづまづ弘徽殿(こきでん)に』とのみのたまはすれば」
[訳] (帝は)ただ「何はともあれ弘徽殿の女御(にようご)に(くだものを)」とのみおっしゃるので。
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