古語:

大きなりの意味

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学研全訳古語辞典

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おほき・なり 【大きなり】

形容動詞ナリ活用

活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}


大きい。心が広い。


出典枕草子 木の花は


「桜は、花びらおほきに、葉の色濃きが」


[訳] 桜は、花びらが大きく、葉の色の濃いのが。


程度が甚だしい。ひどい。


出典大鏡 師輔


「いとどおほきに腹立たせ給(たま)ひて」


[訳] たいそう甚だしくお腹立ちになって。


語の歴史

形容詞「おほし」は、奈良時代には数量が多い意と、面積・容積が大きい意を表したが(後者は連体形「おほき」のみ)、平安時代に入ると、数量が多い意だけとなり、大きいの意は、「おほき」を語幹として生じた形容動詞「大きなり」が表すようになった。これはふつう連用形「大きに」、連体形「大きなる」が用いられる。やがて、室町時代末ごろには、「大きなり」に代わって形容詞「大きい」が成立し、連用形「大きに」は副詞として(さらに「大いに」に転ずる)、連体形「大きなる」は、「大きな」「大いなる」に転じて連体詞として用いられるようになる。








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