学研全訳古語辞典 |
やました-みづ 【山下水】
山のふもとを流れる水。山かげを流れる水。
出典古今集 恋一
「あしひきの(=枕詞(まくらことば))やましたみづの木隠(こがく)れてたぎつ心をせきぞかねつる」
[訳] 山かげの水が木の陰に隠れてわき立っているように、私も(人知れず)激しく思っていた心を抑えられなかったよ。
参考
「…やましたみづの」は序詞(じよことば)。歌では、山下水が、音はするが茂みに隠れるなどして流れが見えないということから、表に現せない、せつない恋心にたとえることが多い。
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