学研全訳古語辞典 |
ほ-い 【布衣】
①
(貴族の)平常の衣服。平服。私服。
出典宇津保物語 祭の使
「元則(もとのり)、しばしほいになりて、その装束(そうぞく)この学生(がくしやう)に取らせよ」
[訳] 元則は、しばらく平服になって、(着ている)その装束をこの学生に貸してやれ。
②
六位以下の者が着る、無紋(=無地)の狩衣(かりぎぬ)。また、それを着る身分の者。
出典大鏡 師輔
「滝口を放ちてほいの者内に参る事は」
[訳] 滝口の武士をさしおいて、無紋の狩衣を着る身分の者が宮中に参上することは。
③
江戸時代、将軍に面会できる身分の幕臣が礼服として着た、絹地の無紋の狩衣。また、それを着る身分の者。◆①②は「ほうい」とも。
ほう-い 【布衣】
「ほい(布衣)
①
②
」に同じ。
布衣のページへのリンク |