学研全訳古語辞典 |
しょう-とく 【所得】
もうけること。得をすること。
出典宇治拾遺 一四・六
「着たりける水干を脱ぎて『これにかへてんや』といひければ、玉の主の男、しょうとくしたりと思ひけるに」
[訳] 着ていた水干を脱いで「これと換えてくれないか」と言ったので、玉の持ち主の男は得をしたと思って。
せう-とく 【所得】
得をすること。もうけ。
ところ-・う 【所得・処得】
分類連語
①
よい地位を得る。
出典源氏物語 若紫
「京にてこそ、ところえぬやうなりけれ」
[訳] (明石の入道は)京都にあっては、よい地位を得ないようであったが。
②
得意になる。
出典徒然草 二三三
「上手(じやうず)めき、ところえたる気色(けしき)して」
[訳] 名人ぶって、得意になっているようすで。
なりたち
名詞「ところ」+動詞「う」
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