学研全訳古語辞典 |
とき-の-はな 【時の花】
分類連語
①
四季折々の花。
出典万葉集 四四八五
「ときのはないやめづらしくもかくしこそ見めし明(あき)らめめ秋立つごとに」
[訳] 四季折々の花は、いよいよ美しく賞される。このようにして眺めては心を晴らそう、秋が来るたびに。
②
時に合って、はなやかに栄えることのたとえ。
出典夜の寝覚 二
「情だちたる心ばへはなく、ときのはなをかざす心ばへある人にて」
[訳] (左衛門督(さえもんのかみ)は)情味に欠け、時流に乗って栄華を誇りたい気持ちのある人で。
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