学研全訳古語辞典 |
しぶ-げ・なり 【渋げなり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
気乗りしない感じだ。
出典源氏物語 藤袴
「この宮仕(みやづかへ)をしぶげにこそ思ひたまへれ」
[訳] この宮仕えを気乗りしない感じにお思いになっている。
②
なめらかでない。色つやがない。
出典堤中納言 虫めづる姫君
「髪もさがりば清げにはあれど、けづりつくろはねばにや、しぶげに見ゆるを」
[訳] 髪も、額髪の先端などきれいではあるが、櫛(くし)でとかして整えないからであろうか、色つやがなくばさばさに見えるが。◆「げ」は接尾語。
渋げなりのページへのリンク |