学研全訳古語辞典 |
をはん-ぬ 【畢んぬ・了んぬ】
分類連語
①
終わった。
出典平家物語 三・大塔建立
「六年に修理(しゆり)をはんぬ」
[訳] (高野山の多宝塔を)六年かかって修理が終わった。
②
〔動詞・助動詞の連用形に付いて〕…てしまった。…た。▽その動作が完了したことを表す。
出典平家物語 一〇・請文
「摂州一の谷にしてすでに誅(ちゆう)せられをはんぬ」
[訳] 摂津の国の一の谷でもう殺されてしまった。
なりたち
動詞「をはる」の連用形+完了の助動詞「ぬ」からなる「をはりぬ」の撥(はつ)音便。
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