学研全訳古語辞典 |
み-ぎり 【砌】
①
雨滴を受けるために、軒下などに石などを敷いた所。また、転じて、庭。
出典徒然草 六六
「大(おほ)みぎりの石を伝ひて、雪に跡をつけず」
[訳] 敷石の石を伝って、雪に跡をつけないで。
②
場所。所。
出典今昔物語集 一一・三〇
「山の頂より下りて、…ふもとのみぎりに至りぬ」
[訳] 山頂から下って、…ふもとの所に着いた。
③
時。折。場合。
出典平家物語 一〇・高野御幸
「釈尊説法のみぎりに」
[訳] 釈迦(しやか)の説法の折に。
参考
「水(み)限(きり)(=「限(きり)」は限(かぎ)る意)」↓「水(み)切(ぎ)り」からの語。
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