学研全訳古語辞典 |
しん-べう・なり 【神妙なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
人の能力を超えている。絶妙だ。
出典古今著聞集 二四四
「まことにしんべうなりけり。わが朝(てう)に比類なき笛なり」
[訳] ほんとうに絶妙であるよ。今の世に比べるもののないほどすばらしい笛である。
②
殊勝だ。けなげだ。
出典平家物語 三・有王
「志の程こそしんべうなれ」
[訳] 志のありさまはけなげだ。
③
穏当だ。穏やかだ。
出典心中天網島 浄瑠・近松
「のう、さうざうしい。しんべうにもなることを」
[訳] ああ、さわがしい。穏やかにもできることを。◆「しんめうなり」とも。
しん-めう・なり 【神妙なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
「しんべうなり①」に同じ。
②
「しんべうなり②」に同じ。
出典武家義理 浮世・西鶴
「あっぱれ、しんめうなる心入れ」
[訳] 見事、けなげな心づかい。
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