学研全訳古語辞典 |
ひるがへ・す 【翻す】
活用{さ/し/す/す/せ/せ}
①
ひらひらさせる。
出典平家物語 一・俊寛沙汰鵜川軍
「露ふきむすぶ秋風は、射向けの袖(そで)をひるがへし」
[訳] 吹いて露の玉をつくる秋風は、鎧(よろい)の左袖をひらひらさせ。
②
(態度や考えを)急に変える。急いで改める。
出典平家物語 七・返牒
「すべからく平家値遇(ちぐ)の儀をひるがへして、源氏合力(かふりよく)の心に住(ぢゆう)すべきよし」
[訳] 当然、今までの平家との友好関係を急いで改めて、源氏に味方する気持ちに定まるはずである旨(むね)。
翻すのページへのリンク |