学研全訳古語辞典 |
はらわた-を-た・つ 【腸を絶つ】
分類連語
①
悲しみに堪えられない。
出典大鏡 時平
「秋思の詩篇(しへん)独りはらわたをたつ」
[訳] 「秋思」(という題)の詩一編を作り、ひとり悲しみに堪えられないでいる。◇漢語「断腸(だんちよう)」の訓読。
②
おかしさに堪えられない。
出典源平盛衰記 三四
「さしも浅ましき最中に人々みなはらわたをたつ」
[訳] これほど驚くばかりの(戦いの)最中にあって、人々は皆おかしさに堪えられないでいる。
③
感動に堪えられない。
出典奥の細道 須賀川
「風景に魂奪はれ、懐旧にはらわたをたちて」
[訳] (白河の関で)風景(の美しさ)に魂を奪われ、懐旧の情で感無量となって。
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