学研全訳古語辞典 |
そく-ばく 【若干・許多】
「そこばく」に同じ。
そこ-ば 【若干・許多】
たいそう。たくさん。
出典万葉集 三九八五
「神柄(かむから)やそこば貴き」
[訳] 神の品格のせいか、たいそう貴く。◆「ば」は接尾語。
そこば-く 【若干・許多】
①
たくさん。▽数量の多いさま。
出典伊勢物語 七七
「そこばくの捧(ささ)げ物を木の枝につけて」
[訳] たくさんの贈り物を木の枝につけて。
②
たいそう。ひどく。▽程度のはなはだしいさま。
出典狭衣物語 三
「そこばく広き大路、ゆすり満ちて」
[訳] たいそう広い大通りに(見物人たちが)ざわめいて。
③
若干。いくらか。
出典宇津保物語 吹上下
「そこばく選ばれたる人々に劣らず、ご覧ぜらる」
[訳] (涼(すずし)は)何人か選ばれた人々にも劣らないと、(院は)ご覧になる。◆「そくばく」とも。
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