学研全訳古語辞典 |
しな・ゆ 【萎ゆ】
活用{え/え/ゆ/ゆる/ゆれ/えよ}
しおれる。元気を失う。
出典万葉集 一三一
「夏草の思ひしなえて偲(しの)ふらむ」
[訳] ⇒いはみのうみ…。
な・ゆ 【萎ゆ】
活用{え/え/ゆ/ゆる/ゆれ/えよ}
①
力がなくなってぐったりする。なえる。
出典竹取物語 かぐや姫の昇天
「手に力もなくなりて、なえかかりたり」
[訳] 手に力もなくなって、ぐったりし物によりかかっていた。
②
衣服が着なれて柔らかになる。
出典枕草子 正月十よ日のほど
「袴(はかま)なえたれど、よき袿(うちぎ)着たる三、四人来て」
[訳] 袴は着なれて柔らかくなっているが、よい袿を着た(童女が)三、四人やって来て。
③
草木がしおれる。
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