学研全訳古語辞典 |
とんばう-がへり 【蜻蛉返り】
①
刀のさばき方の一つ。身軽に向きを変えて後方を切ること。
出典平家物語 四・橋合戦
「蜘蛛手(くもで)・角縄(かくなは)・十文字、とんばうがへり・水車(みづぐるま)、八方すかさず斬きったりけり」
[訳] 蜘蛛手・角縄・十文字、とんぼ返り・水車などの刀さばきで、八方すき間なく斬りまくったのだった。
②
とんぼ返り。
参考
空を飛ぶ蜻蛉(とんぼ)が急に身をひるがえす動作に似ることから。①の用例は、軍記物語の乱戦の場面によく用いられる描写。
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