学研全訳古語辞典 |
黄表紙
分類文芸
江戸時代中期の短編の草双紙(くさぞうし)。表紙の色が黄色または萌黄(もえぎ)色であるところからいう。従来の「黒本(くろほん)」「青本(あおほん)」を脱し、風俗・世相を取り上げて滑稽(こつけい)・洒落(しやれ)・風刺を交え大人向けにした読み物。恋川春町(はるまち)の『金々先生栄華夢(きんきんせんせいえいがのゆめ)』に始まり、山東京伝(さんとうきようでん)の『江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)』が名高い。のち、その政治的風刺が幕府のとがめを受けるようになり、「合巻(ごうかん)」へと移っていった。
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