後方

学研全訳古語辞典

しりえ 【後方】

⇒しりへ

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しり－へ 【後方】

名詞

① 後ろの方。後方（こうほう）。

出典 万葉集 六〇八

「相思はぬ人を思ふは大寺（おほてら）の餓鬼のしりへに額（ぬか）づくがごと」

[訳] ⇒あひおもはぬ…。

② （競技や物合わせで、先に行う左方の組に対して、あとに行う）右方の組。

出典 蜻蛉日記 中

「幼き人しりへの方（かた）にとられて出（い）でにたり」

[訳] 幼い人は右方の組のほうに入れられて出場した。◆「へ」は方向の意。

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しる－へ 【後方】

名詞

「しりへ」に同じ。◆「しりへ」の上代東国方言。