学研全訳古語辞典 |
さ-もら・ふ 【候ふ・侍ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
ようすを見ながら機会をうかがう。見守る。
出典万葉集 二〇九二
「あらたまの(=枕詞(まくらことば))月を重ねて妹(いも)に逢(あ)ふ時さもらふと立ち待つに」
[訳] 月を重ねて、妻に会う機会をうかがって、立って待っていると。
②
貴人のそばに仕える。伺候する。
出典万葉集 一八四
「東(ひむがし)の滝(たぎ)の御門(みかど)にさもらへど」
[訳] 東の水の激しく流れるところにある御門に伺候しているが。◆「さ」は接頭語。
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