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やうの意味

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学研全訳古語辞典

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やう 【様】

名詞

ようす。状態。姿。


出典源氏物語 須磨


「所につけたる御住まひ、やう変はりて」


[訳] この地にふさわしいお住まいは、(都とは)ようすが変わって。


様式。流儀。やりよう。


出典源氏物語 花宴


「はなばなと物し給(たま)ふ殿のやうにて」


[訳] 何事もはなやかになさる右大臣家の流儀で。


方法。手段。


出典竹取物語 蓬莱の玉の枝


「その山、見るに、さらに登るべきやうなし」


[訳] その山を見ると、いっこうに登ることができそうな方法がない。


事情。理由。わけ。


出典更級日記 初瀬


「さるべきやうありて、秋ごろ和泉(いづみ)に下るに」


[訳] しかるべき事情があって、秋ごろ和泉の国に下ると。


〔活用語の連体形を受け、形式名詞として〕…こと。(言う・思う)ことには。


出典竹取物語 かぐや姫の生ひ立ち


「翁(おきな)、言ふやう、『われ、朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて、知りぬ。子となり給ふべき人なめり』」


[訳] 翁が言うことには、「私が毎朝毎晩見る竹の中にいらっしゃることでわかった。(私たちの)子におなりになるはずの人であるようだ」



-やう 【様】

接尾語

〔名詞に付いて〕…風(ふう)。▽それらしく思われるものや、その様式のものの意を表す。


出典源氏物語 橋姫


「大きなる檜破子(ひわりご)やうのもの、あまたせさせ給(たま)ふ」


[訳] 大きな、檜(ひのき)で作った弁当箱風のものを、たくさん調えてお持たせになる。


〔活用語の連用形に付いて〕…の仕方。…の具合。▽方法や様態を表す。


出典徒然草 五五


「家のつくりやうは、夏をむねとすべし」


[訳] 家の造り方は、夏(に暮らしやすいこと)を主とするのがよい。



やう 【益】

名詞

「やく(益)」に同じ。◆「やく」のウ音便。



やう 【陽】

名詞

ひなた。日の照らす方。山の南面。河の北岸。


(易(えき)で)積極的、活動的な方面の象徴とする語。天・日・春・夏・東・南・火・男などをさす。[反対語] 陰(いん)。








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