学研全訳古語辞典 |
万葉調
分類文芸
『万葉集』の歌の、特徴的な表現傾向のこと。「古今調」「新古今調」と並ぶ、和歌の三大傾向の一つ。感動を率直・素朴に表現し、壮大で力強い格調を持つ。五七調で、二句切れ・四句切れの歌が多く、枕詞(まくらことば)・序詞(じよことば)・対句(ついく)・反復などの修辞を多く用いている。のち、鎌倉時代の源実朝(みなもとのさねとも)や、江戸時代の賀茂真淵(かものまぶち)・良寛(りようかん)らに引き継がれた。男性的な歌風であるところから、「ますらを振り」といわれる。
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