学研全訳古語辞典 |
こと-の-ほか・なり 【事の外なり・殊の外なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
予想外だ。意外だ。▽多く不快感を表す。
出典源氏物語 夕霧
「ことのほかなる御もてなしなりけるに、しひてえ詣(まう)で訪(とぶら)ひ給(たま)はずなりにけり」
[訳] 思いのほかのお扱いであったので、無理には参上なさらなくなってしまった。
②
格別だ。特別だ。
出典徒然草 一九
「鳥の声などもことのほかに春めきて」
[訳] 鳥の鳴き声なども格段と春らしくなって。
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