学研全訳古語辞典 |
ひと-だのめ・なり 【人頼めなり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
人に頼もしく思わせる。▽和歌などでは、実際は期待に反して頼りにならないことにいう。
出典古今集 離別
「かつ越えて別れも行くか逢坂(あふさか)はひとだのめなる名にこそありけれ」
[訳] (あなたは引きとめられているのに)一方で(この山を)越えて別れて行くのか、逢坂(という名)は(「逢う」と)頼もしく思わせるけれども、(期待に反してあてにならない)名前であったのだなあ。
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