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人間の意味

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学研全訳古語辞典

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にん-げん 【人間】

名詞

人間が住む世界。人間界。世間(せけん)。


出典今昔物語集 一・一五


「天上・にんげんには子ある人を富人(ふにん)とす」


[訳] 天上界・人間界では、子供がある人を富み栄えた人とする。◇仏教語。


人間界に住む者。ひと。


出典徒然草 一


「竹の園生(そのふ)の末葉(すゑば)まで、にんげんの種ならぬぞ、やんごとなき」


[訳] 皇族の子孫まで、人間の血筋でないというのが尊い。



ひと-ま 【人間】

名詞

人のいないすき。人目のないとき。


出典更級日記 かどで


「等身(とうじん)に薬師仏(やくしほとけ)をつくりて、手洗ひなどして、ひとまにみそかに入りつつ」


[訳] 人間の身長と等しい高さに薬師如来(によらい)の像を作って、手洗いなどし(清め)て、人目のないときにひそかに(その部屋に)入っては。


人の訪れの間があくこと。疎遠になること。


出典女郎花 謡曲


「少し契りの障りあるひとまをまことと思ひけるか」


[訳] 少し仲違(なかたが)いで訪れの間があいたことを(私の)本当の心変わりと思ったのか。








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