学研全訳古語辞典 |
かひ 【効・甲斐】
①
効果。ききめ。
出典竹取物語 貴公子たちの求婚
「かの家に行きてたたずみ歩(あり)きけれど、かひあるべくもあらず」
[訳] あの(かぐや姫の)家に行って、うろつき歩いたが、効果があるはずもない。
②
(するだけの)価値。
出典源氏物語 桐壺
「宮仕への本意(ほい)、深く物したりしよろこびは、かひあるさまにとこそ思ひわたりつれ」
[訳] (桐壺更衣(きりつぼのこうい)に)宮仕えをさせるという本来の志を深く守りとおしていたお礼には、それだけの価値があるように(してあげたい)とずっと思い続けてきた。
かい 【交い・貝・効・甲斐・峡・匙】
⇒かひ
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